GMS(総合スーパー)は衰退期を迎えています。
セブン&アイ、イトーヨーカドー20店舗閉鎖へ | マイナビニュース
イトーヨーカドー20店舗閉鎖へ
同社による平成27年10月8日時点での事業構造改革では、イトーヨーカ堂は本部人員を3割削減し、本部機能の一部を店舗に委譲。さらに、収益改善の見込めない店舗は今後5年間で40店舗閉鎖すると発表していた。
今回の20店舗閉鎖に伴う特別損失は、平成28年2月期に約40億円前後と見込んでいる。
イトーヨーカ堂では構造改革によって、独立運営店舗を全店に拡大し本部主体から店舗主体の営業体制への移行を進めているとのことだ。
昨日の朝は大雨で、コンビニで買ったレインコートを着て自転車で駅まで行ったら、太ももから下が全部びしょびしょに濡れてしまいました。
梅雨前にはポンチョか、レインコートを買わねばとネットで見たものの、サイズ感がどんなものか分からないので、イトーヨーカドーならあるかも!と思い仕事帰りに千葉県の我孫子(あびこ)市にあるのヨーカドーに行きました。
とろこが、我孫子駅南口のヨーカドーに行ったものの、レインコートが扱っていない!子ども用と婦人用はあるけれど、紳士用はない。
仕方ないので、我孫子駅の北口側にある大きなヨーカドーに行って探しに行きました。
しかし、探しても全く見つからない。夜7時過ぎだけど、店員さんは食品売り場以外は殆どいないので、広い店内を1階から3階まで周り自力で探したら、自転車コーナーの一角に5種類だけあった。
ところが、今度はパッケージに入っていてどのくらいの大きさかわからない。
しかも、店員さんは帰ってしまったのかいない。
結局、我孫子の町中を南北に歩いて買わずに帰ってきました。
梅雨時なんだけど、全然レインコートが扱っていないし、ディスプレイもされていないのでどれが良いのか分かりませんでした。
セブン-イレブンは、雨が降ると直ぐに傘とレインコートを入口に置いて、買いやすいけれど、ヨーカドーは店内が凄く広いのに、意外と商品が少ない。
理由は、売れ筋商品だけ仕入れる「商品管理システム」にあります。
在庫を抱えなくてよく、売場の棚にはよく売れる商品だけを陳列する。
バックヤードの在庫置き場は小さくできるので、坪当たりの売上単価を上げることができる。
その結果、全国どこのヨーカドーにいっても同じ商品しかなく、しかも種類が少ない。買い手から見ると、大手メーカーの商品は、ドラッグストアやネットでも買えるのでわざわざヨーカドーに行く必要がない。
一方で、レインコートや自転車用ポンチョなどの「季節モノの衣料品」は、通常はGMSで扱っているだろうと期待して行くのだけれど、全然品揃えがない。なぜなら、過去に商品が売れていなかったから、仕入れ商品の種類を減らしたのだ。
特に、紳士用の通勤用レインコートは、子供向けや婦人向けのものより売れないから、在庫を持っていないのだろう。
そうなると、東急ハンズやロフトなどで見てどれにするか選ぶことになる。
GMSはアルバイト・パート従業員が9割ぐらいなので、賃金以上に働くことはないし、商品管理システムも売れ筋以外の商品は入れないので、店内を歩いても全くワクワク感がないので敢えて行くほどでもない。
結果、ヨーカドーの店内の雰囲気がかつてのダイエーの衰退期のような雰囲気と重なってきました。
客層がシニア層で、働いている人もシニア層。店内のBGMも20年以上変わらないので、時の流れが止まっているようでした。
そして、一つの時代の節目として、小売業界の帝王と言われた鈴木会長の辞任しました。
GMS最盛時代は25年以上前からパラダイムシフトが始まっていたという見方があります。
「イトーヨーカ堂の基本形は、衣食住の売り場を揃えたGMSである。厳しい見方になるが、GMSは1990年代後半にダイエーが破綻した時点で役割を終え、専門店の時代に移った。そのなかで、イトーヨーカ堂は業態の転換が遅れた」(流通業界関係者)
イオンは、テナントと自社衣料品部門を入れて大成功していますが、イトーヨーカドーはショッピングモール化が遅れ、自社の魅力ない商品群で集客力が弱くなり、イオンに負けました。
鈴木会長は83歳(2016年現在)でまだ名誉顧問として残り影響力を保持しているというのは驚きです。しかし、ひとりのカリスマがいなくなった後で、後継者が育っていないことを考えると、かつてのダイエーと同じ道を歩んでいると言えます。
でも仕方ないよね。
ヨーカドーが無くなっても、他で買えるからそこまで困らないしね。
最後までお読み頂きありがとうございます!
次回もお楽しみに!
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