ヒトの祖先はサルでした。
ヒト、サルの霊長類は群れで生活しています。
『郷に入れば郷に従え』ことわざは、サルにも当てはまることが研究で分かりました。
Potent Social Learning and Conformity Shape a Wild Primate’s Foraging Decisions | Science
日本語の分かりやすい要約
【冨岡史穂】サルも「郷に入っては郷に従う」ことが、英国などのグループの研究でわかった。
南アフリカの野生ザルは群れを移ると、過去の食習慣を捨てて新しい群れのルールに従ってえさを食べた。
野生動物も社会的学習によって環境に適応していた。26日付の米科学誌サイエンスで発表する>。
以下、個人的メモと雑感
一緒に美味しくない実を食べる
→ (サル)美味しい実を食べていたサルが、新しい群れに移ったとき、古くからいるサルと同じまずい実を一緒に食べるようになった
もともといたサルの行動を、他の群れから来たサルが真似る
→ (ヒト)転職前の会社で効率的な方法で仕事をしていたが、転職後の会社では、古い方法で非効率だがその方法に従って作業した
→(ヒト)本当は会社から早く帰りたいが、残業を断ると仕事クビになる恐怖があるので一緒に残業した (同調圧力?)
群れ=会社
アメリカ・ドイツ・中国 所属する群れを変えてもOK
日本・韓国 所属する群れを生涯変えない
サルとヒトの行動
(サル)一部の若いサルに食料がまわてこない→ 違う群れに移動
(ヒト)移民として賃金が高い違う国に働きに行く
地方から都市へ移動する
どんなに条件が悪くても留まる
異を唱えたら群れから弾かれて孤立し死に至る恐怖がある(社会的な死)
時代遅れの不便な制度を継承し続ける
→社会の効率が悪い(種の減少=人口減少)
イジメがなくならない理由
群れの中の強いものが弱いものを弱らせる(アメリカ ドイツ)
群れからの無視、死に至る恐怖 (日本)
群れで異質なものに恐怖を感じて行動= 同調圧力
日本とアメリカ、ドイツでイジメのパターンが違う
【いじめの構造】 第2回 いじめの文化差-国際比較からみる相違点と共通点- -
群れの中で変な動きをする個体がいる
→(サル)進化した種?亜種?
→(ヒト)発達障害(ADHD 注意欠陥多動性障害/アスペルガーなど)
群れから攻撃される 異質な個体を排除
質のいい食料が手に入らず種の絶滅
極稀に、大発明をしたり大発見をしたり芸術で才能を発揮することがある
地方が活性化しない理由
→ 郷に入れば郷に従え理論
→ 新しく来たサルorヒトを警戒する
→ 現在の秩序は非効率だが群れのボスたちは現状維持を切望
→ 群れがいる森では食料が少なくなってきた!食料はボスザルから順に食べる。
若いサルの食料不足!群れから離脱=人口流出→ 過疎化
より大きな群れに移ったが、環境が悪く食料が不足している
→ 食料を確保するには夜遅くまで他のサルと行動しないとけない
若いサル繁殖できず
→ ボスザルは大食いで、食料は限られている、若いサル繁殖できず
→ 種の規模が縮小=人口減少
ほかのサルが大量に縄張りに侵入してきた!
→(サル)餌場を荒らされるから侵入したやつを攻撃して排除
→(ヒト)初期:なんか不安、犯罪でもおきないか怖い
中期:国境を封鎖、強制送還
後期:戦争、大量虐殺
他のサルが縄張りに侵入してくるかもしれない!(不安を煽る)
→(サル)?
→(ヒト)他の群れが攻撃してくるかもしれない、やれれる前に群れを倒せ!
自衛のために戦争だ!と不安を煽る奴がたまに現れる
→(ヒト)あの群れが勢力を拡大している!恐怖だ!燃料のルートを絶て!ABCD包囲網
→燃料がなくて我慢の限界だ!戦争だ! =太平洋戦争
人間の群れのことを、社会やコミュニティ、会社、と言い変えることができます。
人間は高度な文明をもつ生き物ですが、所詮サルが進化しただだけです。
サルの世界でも平等に食料を分け与える種がいますが、多くはボス猿が最初に食べて、残りカスを若いサルが食べます。
ボスが規範的だと、サルの群れは安心して生活が出来ますし、繁殖できます。
サルの行動がわかると、人間の行動も単純化できて客観視できそうですね。
参考:Potent Social Learning and Conformity Shape a Wild Primate’s Foraging Decisions | Science