こんにちは、副業をしているピコシムです。
前回は、国は公務員の副業を積極的に奨励しよう！という記事を書きました。
今回は具体的に、公務員の方々が副業でどんな副収入を得ているか見ていきます。
残念ながら、日本では公務員がは副業をすると、「匿名の投書」や「匿名の通報」によって、懲戒処分を受けて、メディアでビジネスの内容を詳細に報道されるという、世界的には、かなり非常識なローカルルールになっています。
海外なら公務員の副業は合法で当たり前すぎて、ニュースにすらなりませんが日本の事例は、報道から簡単に見つかります。
ケース1
佐賀広域消防局は１９日、マンションや駐車場などの賃貸収入で年間約７千万円を得ていた北部消防署警防１課富士出張所の男性消防副士長（４３）に対し、兼業を禁止する地方公務員法に違反したとして減給１０分の１（３カ月）の懲戒処分にした。
親の資産を引き継いだら問題になったパターンです。
消防士の給料を減給されても4万円ぐらいでしょ。3ヶ月で12万円です。
当たり前だけど、家賃収入の7000万円の方が大事だよね。
公務員の兼業は原則禁じられているが、人事院規則では、年額５百万円以上の賃料収入がある場合、上司の承認を得れば認められるケースもある。しかし、副士長は、この基準を大幅に上回っており、上司の承認を受けず繰り返し収入を得ていたため、兼業に当たると判断された。
上司の承認ってところがポイントで、副業を認めなければ7000万円は諦めて月収30万円生活を強いられます。そんな大事な権限を上司に与えて大丈夫なのかな。
というか、上司が不許可の場合に、上申する機関がないとか制度に不備があるので問題です。
上申機関を、人事院に兼業・副業の専門のお問い合わせセンターでも作って、許可権限を与えたら？
もし、許可されず不服の場合は、公務員を辞職するしか選択がないって理不尽すぎ。
ケース2
福岡県の男性職員（52）が20年以上にわたり、声優の副業をしていた。結構な売れっ子で、サントリー、ホンダ、九州電力といった一流企業のテレビCMのナレーターも務めていた。月に8回程度の声優業で、年間約200万円の報酬を得ていた。
月8回だけ声優の仕事をして20年以上もナレーターをしていました。年間約200万円も稼いでいるんだから、副収入として十分な金額ですよね。月16万円の収入なら1回あたり2万円の案件の仕事をコツコツやっていたということ。人気声優の割に単価が低いのが少し気になりますが、副収入としては十分な金額です。
ケース3
航空自衛隊浜松基地は２６日、自衛隊法に違反して副業で人生相談をしていたとして、同基地第２術科学校所属の５０代男性空曹長を停職４０日の懲戒処分にした。これまでに計約２０００万円の報酬を得ていたという。
この案件で面白いのは、1回3000円で人生相談をしていたこと。お手軽なサービスですね。
10年で2000万円なら1ヶ月16万円程度で、月あたり20日稼働で1日2,3件、月8日稼働なら、1日に6,7回のサービスを提供するというお手軽な副業です。
この方は、書類送検はされましたが、結局、情報漏えいなどの事実がないので不起訴となりました。組織が過剰な副業規制をしているだけですので、個人の自由を侵害しすぎです。
自衛官は、定年退職が50代前半で一般のサラリーマンに比べて5年から8年早いのです。年金を受け取るまで10年間、自力で生活しなければいけないので、自分でビジネスを立ち上げたこの方は、すごく有能な自衛官ですね。
国は、グローバルスタンダードから、大幅にズレている公務員の副業規制を早く撤廃しましょう。
国会でも選挙が終わったら早く問題を取り上げて、日本の官民の副業規制がいかにおかしいか、メディアでも報道したら、絶対視聴率がとれる話題なのでオススメですよ。
そういえば、漫画、こちら葛飾区亀有公園前派出所の両津勘吉は、警察官でありながら寿司屋で働いたり、アルバイトで食品工場に行ったり、自分でビジネスを起こす有能な公務員ですよね。作者の秋本治氏は、40年前の連載時から時代の先を見据えて、すごい人ですね。
今までの副業をまとめたサイトがあるので、とても参考になります。
「こち亀」両津巡査長のアルバイト―1406話316種全リスト - 遠足新報
こち亀は1巻から読み始めると199巻まである世界一のコミック数なので、 時間が短縮できますね。
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次の記事ではアメリカの副業の許可についてです。
最後までお読み頂きありがとうございます！
次回もお楽しみに！
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