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社会の出来事を「なぜ?だから何なの?」の視点で探ります

Nスぺ 臨死体験 死ぬとき心はどうなるか (2014年制作)

悩み解決 ADHD

こんにちは、ピコシムです。

心や意識は何なのか、なぜ死ぬとき臨死体験をするのかは、長年人々の謎でした。

近年、人工知能や深層学習などコンピュータ技術の発達とともに、人の心は再現性があるのではないかと考えられるようになってきました。

 

2014年制作 の『NHKスペシャル 臨死体験 死ぬとき心はどうなるか』は、最新の脳神経科学によって、人の心や意識とは何かについて作家立花隆さんと追っていく内容です。

www.nhk-ondemand.jp

サマリー

  • 心は意識であり、意識は自我と同格
  • 意識量は神経細胞の数と、神経の繋がりの複雑さ(という仮説がある)
  • 意識は人間だけではなく動物にも存在する
  • 意識をロボットや機械に持たせることは可能
  • 体外離脱は脳の角回という部分が反応して、脳が混乱した現象
  • 人の記憶はフォールスメモリ(偽りの記憶)を作り出すことができる
  • 心は死後消えてしまうか(唯物論)、心は死後も消えず生まれ変わるか(観念論)はまだ分からない

心とは何か

NHKでは、心とは意識が生み出したものとして一貫しています。

意識は脳が作りだしている。神経細胞の数と神経細胞の繋がりが意識であるという研究者の理論を伝えています。

 

一方で、臨死体験について世界各国で報告が上がっていています。

既に多くのメディアで取り上げられていますが、臨死体験は脳の奥深い部分にある機能が、脳が停止したときに起きる現象であると伝えています。

 

アメリカ、ミシガン大学神経科学 ジボ ボルジギン准教授

ネズミの脳に電極を入れて、脳の奥深い脳波を検出した。ネズミに薬物を投与して心停止を起こす。

心停止をした後、微細な脳波が数十秒間検出された。

これまでは、心停止した後脳波が検出されなかった。あまりに小さかったからだ。

 この数十秒間に、脳内に多幸感をもたらす脳内物質が放出されて、幸せな気持ちになり、神秘的な体験をするのではないかと考えられているという。

 

意識とは何なのか

意識を持ったまま体外離脱する現象は人工的に創りだすことができる。

脳の角回という部分を刺激すると脳が混乱する仕組みを利用する。

角回は、体の感覚や視覚、聴覚を司る脳の部分を繋いでいる。

 

カロリンスカ研究所、スウェーデン ストックホルム 医学研究所

神経科学 ヘンリック エーソン教授

体外離脱は、自分の体を認識する脳内モデルが崩壊することと関係あるかもしれません。我々は常に脳が作り出す世界に生きているようなものです。

 

理研MIT神経回路遺伝学センター 利根川進センター長

偽の記憶、フォールスメモリの存在

ある状況下の中では人間は、偽の記憶を創りだす。脳内のリアルメモリ(本当の記憶)と同じところが光る。MRIでは区別がつかない。

 

人にフォールスメモリ(偽りの記憶)を創りだす実験

被験者の子どもの頃の家族写真を切りぬき、全く行ったことのない場所の写真に合成。

偽の家族写真を本物の写真に合わせて、いつ行ったのか、どんな旅行だったのか繰り返し聞く。

質問を何度も繰り返すうちに、本当にあった出来事として確信するようになる。

脳が高度に発達し想像力を持っているからだ。

 これって、犯罪捜査の取り調べて何度も、お前がやったんだろ!って追いつめられて、偽の証拠写真を出されれば、人間は自分がやりました。って言ってしまうということだよね。

この話を聞くと、フォールスメモリは人々を洗脳させたり、悪事に利用できそう!

実際に何も事件の被害に遭っていない人に、あたかも被害に遭った偽の写真を見せて、何度も尋問すると、空想の被害によって証言を得ることが出来ます。

 

心と意識はどんな階層なのか

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引用:NHKスペシャル 臨死体験 死ぬとき心はどうなるか 2014年制作

心という概念が、哲学的領域だと私は解釈しているのですが、

一方で、意識は物理的な領域へ研究が進められています。感覚や、感情、行動、記憶などが統合されて意識になっているという考え方です。

 

意識は数学で表現できる

ジュリオ・トノーニ教授は、『意識の統合理論』An information integration theory of consciousness を2004年に発表しました。

 

意識の量は、神経細胞数と、つながりの複雑さで示すことが出来るとしています。

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引用:NHKスペシャル 臨死体験 死ぬとき心はどうなるか 2014年制作

これって、意識とは何か、物理や数学によって初めて定義された画期的な考え方ですよね。

NHKスペシャルのなかでは、心とは何かについて科学的な知見から、一貫して意識は脳の働きによるものという構成で作られています。

トニー教授によると、死ぬとき、心は消えるそうです。

神経細胞の繋がりは100兆を超えて、その複雑さが意識を作りだしているとすれば、それはコンピュータネットワークと類似しています。

 

トノーニ教授の論文は、オープンアクセスで見ることができます。

bmcneurosci.biomedcentral.com

 

意識とは何か初めて数式で示されたというのは、とっても画期的です。なぜなら、意識について定義され、定量的に評価できるようになったのです。

しかも、非常にシンプルです。

「神経細胞の数」と、「神経細胞のつながりの複雑さ」を「意識の量」と定義しています。

だから、人間にも、動物にも意識はあって、心が存在しています。

意識は機械にも作ることが可能

トノーニ教授によると、意識の統合理論を用いれば、意識を持った機械(ロボット)を人工的に作りだすことが可能と言っています。

実際、脳理論には2つの学派があって、

  • 量子場脳理論(QBD)と、
  • 統合情報理論(IIT)

に分けられます。

人工知能研究の目的には、人間の意識発生のメカニズムを理解するのに役にたちます。

www.slideshare.net

 

で、死後の世界は存在するのか、天国や地獄、輪廻転生のような世界については、現在の科学では到達できていません。

科学的には、人は死ぬ時、意識の量が減少してゼロになれば心もなくなります。

これを唯物論と言います。物質が先で精神が後につく考え方です。

一方、観念論は、精神が先に作られ、物質が後につく考え方です。

 

一番最後に出てきた、医師で臨死体験研究者のレイモンドムーディー博士は、「死後の世界は存在すると」断言しています。

博士は、「なぜそうなったのか自分でも理解できない」と言っています。

なぜなら、彼は若いころ、死後の世界は存在しないと考えていたからです。

 

私は、ムーディー博士は立花さんと同様、高齢なので年齢によって脳の思考が変化して、死後の世界の存在を受け容れたのではないかと考えています。

なぜなら、人間は、性別や年齢、環境などの変数によって思考や悩みが変化するからです。

 

人の気持ちは脳の物理現象ですので、死ぬとき心はどうなるかは、脳の物性反応によって、臨死体験をしたり、ドーパミンが放出されて多幸感を感じたりするのでしょう。

その後の世界は、科学では到達できそうにありません。

それでも、観念論的な、輪廻転生の世界はロマンと希望があります。

人生の目的

ギリシャの哲学者でエピクロスは、

人生の目的というのは、結局アタラクシア 心の平安ということ

それを得るのが最大の目的だと言った。

人間の心の平安を乱す最大のものというのは自分の死について想念頭を巡らせること。

人生に意味や目的なんてない。あるのは、どう生きるかだけだと思います。

生きている途中で、何か目的を見つけたり、使命感を持って生きたほうが、楽しくてワクワクします。

エピクロスの説く、心の平安は、自分自身が楽に生きる為に絶対必要な要素です。

21世紀になって人の感情は単なる脳の物理現象で、意識量は神経細胞と、神経のネットワークで決まるという仮説が出てきました。

 

私は、日常生活で心の平安を維持するため、每日薬の作用によって、脳の前頭葉の血流量を増やし、ノルアドレナリンの放出を正常にさせて、覚醒したり、気持ちが高まります。

同時に、薬の効果が切れて、気分が落ち込むことを日々体感しています。

脳の血流量の状態を見る、脳SPECT画像診断は、覚醒時と非覚醒時の違いは脳の血流量が変化を見ることが出来ます。

 

下の画像は、うつ病期とうつ病が改善した時の血流量が低下している箇所の違いです。

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うつ病の寛解期には血流量が低下している箇所が減少していることが分かります。

ですから、人の感情は脳の血流量の増減や、脳内物質の物理現象が生み出すものだと理解しています。私自身每日身をもって体験しています。

だから、私の感情が薬によって物理的に変化することは、私自身の日常として存在します。エピクロスのいう人生の目的「心の平安を維持する」必要があるからです。

 

では、心とは何なのか。

唯物論的に考えれば、神経細胞と神経ネットワークの繋がりが、意識の量をもたらしていて、暑い、寒い、心地よい、気持ち悪るい、不安、恐怖、快楽、恋、愛おしさ、過去の記憶、未来の想像の全ては、脳の物理現象によって規定されています。

 

しかし、 結局、死ぬとき心は残るのか、消えてしまうかは現在の脳科学によって解明できていません。

なぜなら、世界中で、生まれ変わりや、過去の記憶を持つ人達がいると報告されているからです。

観念論的な輪廻転生の事例がもし体系的に知識化されたとしたら、将来的にこの世とあの世が繋がっていると実証される日が来るかもしれません。

そのとき心は、死んだ後も残っているものだと証明されるでしょう。

意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論

意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論

 

 

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最後までお読み頂きありがとうございます!

次回もお楽しみに!

 

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