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社会の出来事を「なぜ?だから何なの?」の視点で探ります

儒教的な思想の刷り込みが日本と韓国の労働環境を劣悪にする

社会

こんにちは、ピコシムです。

非効率な労働環境が蔓延しているのは、以前にも書きました。
45年間も労働生産性順位が上がらない理由は『社会人』という呪縛(奴隷と労働 番外編) - ピコシムのブログ
労働生産性の低さは、問題になっています。
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残業時間の多さが有名な日本だけではないようです。



なぜ、日本と韓国では残業が多いのか

日本と韓国は儒教文化だから

儒教とは、

孔子を始祖とする思考・信仰の体系である。 紀元前の中国に興り、東アジア各国で2000年以上にわたって強い影響力を持つ。 その学問的側面から儒学、思想的側面からは名教・礼教ともいう。 大成者の孔子から、孔教・孔子教とも呼ぶ。儒教 - Wikipedia

儒教思想は学校教育や部活動などに取り入れられました。
「仁、義、礼、智、信」の考え方です。
仁は、人を思いやること
義は、利欲に囚われず、するべきことをすること
礼は、上下関係で守るべきもの
智は、学問に励むこと
信は、嘘をつかないこと、約束を守り、誠実であること

現代日本では、
『仁』は、人を思いやり皆で残業すること
『義』は、(自分の残業代などの)利欲に囚われず、自分の仕事を全うすること
『礼』は、上司や年上から言われたことは、絶対守るべきもの、逆らってはいけない
『智』は、(長時間)仕事に励むこと
『信』は、納期を守るため、顧客や上司に誠実であること

個を犠牲にして、会社に忠誠を誓い、上司や年上の言うことを守り(部下や年下には威張り)、何も考えず長時間会社に残ることこそ、評価の対象になっています。

間違っても、労働基準法などを持ち出して、残業代をくれ!なんて言おうものなら、上司から「お前は自分の仕事が終わってないのに、権利ばっかり主張するのか!」などと言われます。『義』を尽くしていないと見られたからです。

また、定時で退社することは、家に居場所がない上司を裏切り、人を思いやる『仁』の精神や、年上や上司への『礼』に欠けて、上司に対して誠実さの『信』を全うしていない、と見られます。

儒教思想が強いと年上か年下かにこだわる

日本や韓国では、自分の年齢より年上か年下かが、全ての判断基準になります。
例えば、テレビを見ていても、氏名と一緒に必ず年齢が表記されます。ニュースでの犯罪の容疑者や、被害者、バライティーでの出演者の年齢が表記されるのは、西洋文化にはありません。

自分より年上なら無条件で敬愛し(させられ)、年下なら発言や行動を軽く見る。
学校の部活でも先輩と後輩の関係は絶対的でした。

部活で、先輩に歯向かおうなんて良い根性じゃないかとボコボコにされる。
これが、労働者になって、上司に歯向かおうなんて良い根性じゃないかに変わっただけです。

違法な働かせ方を指摘すると、社会人として失格だと言われる理不尽さ

労働基準法は、法規の中でも絶対に守らなければいけない『強行規定』ですが、日本の多くの企業や役所では、子どもの頃から刷り込まれた儒教的な思想を優先するため、残業しない人は『義』を尽くさない人と見られます。
法律に無知な上司や経営者は、自分の都合に良く解釈して、実質的に残業の強要をさせます。

さらに、サービス残業を強要してくる人たちもいます。
社会人として、儒教の『信』、納期の約束を守ること、上司の締切を守ることは、絶対的に最重要項目なので、個を犠牲にしてでも成し遂げなければならないと解されています。

サービス残業で得た会社の利益は、当然、労働者に還元されません。
労働者は一方的に、労務を『無償で提供させられただけ』。何もメリットはありません。

サービス残業は賃金未払いに他なりません。しかし、会社がそれでも強く出れるのは、
『どうせ転職しないだろう』
『どうせ残業代なんて請求されないだろう』
『あいつは、妻子持ちでマイホームのローンもあるから、年齢もあって辞めないだろう』
と、舐められているからです。

社会構造が、雇用の流動化を阻んでいるので、労働者は条件の悪い会社にずっといなければなりません。

では、どうすればよいのか?

サービス残業を指示した上司が処分される仕組み


上司が最初に処分されなければ何も変わりません。残業を指示しているのは上司だからです。
上司は、期限までに出来る作業量なのか、進捗を管理しなければなりません。それを上長に伝えて適正な業務量にする必要があります。まちがっても、残業時間だけが評価の対象になったら、誰も帰ろうとしなくなるでしょう。

残業しなくても生活出来る給与が貰える仕組み

以前、書いた記事で、SCSKというIT系の会社が残業を半減して、業績を上げたという事を取り上げました。

www.picsim-blog.com
この会社では何をしたかというと、

【改革前】

●住友商事からIT系のSCSK(当時CSK)に移動した中井戸氏
●社員の環境は劣悪、喫茶室のようなところで寝泊まり、寝袋で寝泊まり。
●トイレ、エレベーターといった設備類も不足
●社員は疲弊

【改革後】

●本社移転、一人のスペースを広げて医療・食事環境を充実
●残業を減らした。残業を減らすと給料が減ることを危惧した社員には浮いた給与分の経費をそのまま給与に回して全額返した
●社員が考えるようになり業務効率化
●説明のための資料作りは無駄、口頭で説明させた
●有給取得97.8%
●4年間で社員の第2子誕生が倍
●業績は落ちていない

matome.naver.jp

かなり、モデルケースになりそうな事例ですよね。
でも、もう待ってられない!
もう、限界!過労死しそう!と言う場合は、仕事を休んで病院に行きましょう。

id:picsim

最後までお読み頂きありがとうございます!

次回もお楽しみに!


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